半導体・真空機器の製作

KF、ISO-K、ISO-F真空フランジ加工

標準寸法どおりに加工したエラストマーシール系フランジ — KFは10〜50、ISO-KとISO-Fは63〜630に対応します。

KF系とISO系は、真空工学における迅速脱着側のフランジです。ベーキング温度を引き換えにアクセス性を高めており、フォアラインやサービス用ポートには適していますが、プロセスチャンバーには適しません。

3つの系統と使い分け

KF(NWまたはQFとも呼ばれます)は小型の迅速脱着系統で、KF10〜KF50があり、センタリングリングとOリングでシールし、爪式クランプで締結します。粗引きライン、真空計ポート、小型のサービス接続に使用します。ISO-Kは大型のクランプ系統、ISO-Fは同じ呼び径のボルト締め版で、いずれもおおよそISO 63以上に展開され、大型のHVポートやポンプ吸気口に使用します。あるサイズ以上ではシール寸法が共通であるため、同じ呼び径のISO-KとISO-Fは同じOリングで結合できます。

加工部で正確さが求められる点

Oリング溝の深さと幅、シール面の平面度、センタリングまたは爪の形状です。平面度がわずかに出ていないKFフランジはセンタリングリングを片側に寄せてOリングを偏って潰し、継手を動かすたびに再発する漏れを生じます。ISOサイズでは、ボルト円とクランプ座が呼び径と同心でなければ、フランジは均等に座りません。

材料

大半の用途には304(SUS304)および316L(SUS316L)ステンレス鋼を使用し、重量が問題になる箇所ではアルミニウムを用います。繰り返し開閉する継手にはステンレスを推奨します。アルミニウムのシール面はかじりが発生し、数回の組立で平面度を失うためです。

KF/ISOの限界とCFの始まる領域

限界を決めるのはOリングです。Vitonは約150 °C、圧力は10⁻⁸ mbar程度まで使用できますが、それを超えると透過と脱ガスが進みます。継手をベーキングする必要がある場合、またはUHVを保持する必要がある場合は、フランジ系統をコンフラット(CF)に変更する必要があり、チャンバーのポートも当初からそれを見込んで設計しなければなりません。

参考表

フランジ系統の選定

系統呼びサイズシール方式ベーキング上限適した用途
KF / NW / QFKF10〜KF50センタリングリング+Oリング、爪式クランプ~150 °C粗引きライン、真空計ポート、頻繁なアクセス
ISO-KISO 63〜ISO 630Oリング+クランプ~150–200 °C大型HVポート、ポンプ吸気口
ISO-FISO 63〜ISO 630Oリング+ボルト締め~150–200 °C振動でクランプが使えない箇所でISO-Kと同等
CF(コンフラット)CF16〜CF250以上銅ガスケット+ナイフエッジ450 °CまでUHV、ベーキング可能な継手、半導体プロセス

自社一貫で対応している工程

よくあるご質問

KFは何の略ですか?

KFはドイツ語の Kleinflansch(小型フランジ)に由来します。NW(Nennweite、呼び径)やQF(クイックフランジ)と表記されることもあり、3つとも同じクランプ+Oリング系統を指します。

ISO-KとISO-Fの違いは何ですか?

同じ呼び径であればシール寸法もOリングも共通です。ISO-Kは外周をクランプで締め、ISO-Fはボルト円でボルト締めします。振動や熱サイクルでクランプが緩む箇所ではISO-Fを選定します。

KFフランジはUHVに使えますか?

UHV側の系統には使用できません。エラストマーOリングは透過と脱ガスの両方が起こり、ベーキングもできません。UHVシステムの粗引き側であればKFで問題ありませんが、高真空側の継手はすべてコンフラット(CF)にすべきです。

KFフランジは何度まで耐えられますか?

Viton Oリングで約150 °C、ニトリルではさらに低くなります。それを超えるとOリングが劣化し、脱ガス量が急激に増加します。

フランジの供給もしてもらえますか、加工のみですか?

真空フランジは標準寸法およびお客様図面どおりに、標準サイズとカスタム形状で加工します。また、そのフランジを取り付けるチャンバーも製作していますので、ポートとフランジは後付けではなく1回の加工で一体として仕上げます。

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